Home > 事業案内 > JAMシンポジウム > 2006.05 ミニシンポジウム
今、子どもたちを取り巻く社会で、様々な問題が発生しています。学校で飼育されている動物の虐待、家庭内で幼児や小児の虐待、子どもの家庭内暴力や非行、子どもを対象とした犯罪の多発、などです。
このような時代に、アメリカの心理学者アシオーン先生を御迎えし、アメリカにおける動物虐待―児童虐待―家庭内暴力―犯罪の関係に関する一連の研究成果を直接うかがえる機会を持つことは、大変意義のあることと考えます。
ご案内が遅れ、大変急な開催になってしまいましたが、このミニ研究集会に、精神医療関係者、心理士、福祉関係者、その他このような問題に関心をお持ちの方々が、誘い合ってご参加くださることを切望いたします。
メンタルケア協議会理事長 穂積 登
講演会終了後、意見交換会を予定しています。
●東急東横線「渋谷」・「横浜」より各15分
●JR南武線「川崎」より15分
●羽田空港へタクシーで30分
●東急東横線・目黒線・JR南部線武蔵小杉駅北口より徒歩1分
駐車場完備(本館)90台駐車が可能な立体パーキングを完備
1969年ジョージタウン大学卒業。1973年ノースカロライナ大学チャペルヒル校心理学博士課程修了。ユタ州立大学心理学部教授、家族・人間発達学科助教授。子どもの反社会的・向社会的行動の発達についての論文を数多く発表。「Cruelty to Animals and Interpersonal Violence: Readings in Research and Application(動物虐待と対人暴力~研究・応用読本)」、「Child Abuse, Domestic Violence, and Animal Abuse: Linking the Circles of Compassion for Prevention and Intervention(幼児虐待・家庭内暴力・動物虐待~防止、介入のための思いやりの輪)」(共に1998年パーデュ大学出版)を共同編集、「Safe Havens for Pets: Guidelines for Programs Sheltering Pets for Women who are Battered(ペットのための安全な環境~虐待を受けた女性のための動物保護プログラム)」を執筆。2001年秋、同氏の動物虐待と少年暴力に関する論評がアメリカ少年司法および非行防止局の研究紀要で発表される。人と動物の相互作用国際学会及び国際人間動物学協会2001年優秀研究者賞を受賞。
さらにアシオーン博士は、道徳教育および子どもの動物への態度を研究。特に近年は、動物虐待を行う子どもや思春期の青少年に着目している。この研究は、人と動物に暴力を起こす青少年に共通に見られる根底の原因を調べ、このようなリスクを持った子どもを、早期に発見するための見つけだすためのものである。アシオーン博士は、テルアビブ、ジェノバ、ダブリン、プラハ、フィレンツェ、ローマ、ブリュッセル、ヨテボリ、ケンブリッジ、トロント、バンクーバー(ブリティッシュ・コロンビア州)、ロンドン(オンタリオ州)、リオ・デ・ジャネイロ、アムステルダムでの国際会議や地方国内の会議で招待講演を行なっている。また、福祉サービス、社会福祉事業、虐待を受けた子どもの施設、少年更正施設や虐待を受けた女性のシェルターの職員らとの共同研究も手がける。米国動物愛護協会、マサチューセッツ動物虐待防止協会、アメリカ動物愛護協会、アメリカ人道協会、スコット・チャリタブル・トラスト、ジェラルディン・R・ドッジ基金から研究への支援を受ける。またアシオーン博士は、ユタ、オハイオ、コロラド、ワシントンの州議会に、動物愛護法の立案に関する資料や証拠書類などの提供を行っている。
アメリカ心理学会、児童発達学会、会員。米国動物愛護協会科学諮問協議会、レイサム基金児童動物虐待防止諮問協議会委員。人間発達研究南西部協会元会長、アメリカ心理学会家庭内暴力に関する大統領特別委員会幹部専門委員。
1953年 熊本県出生
1972年 熊本県立熊本高校卒
1978年 杏林大学医学部卒 杏林大学医学部付属病院精神神経科入局
1980年 (医) 永寿会 恩方病院 勤務
1988年 (医) 永寿会 恩方病院 病院長
日本精神神経学会
日本臨床精神神経薬理学会
日本社会精神医学会
日本精神科救急学会
杏林大学医学部 非常勤講師(精神神経科学)
東京医療学院 非常勤講師(精神医学)
八王子少年鑑別所 非常勤技官
八王子地域精神保健福祉連絡協議会 専門部会 会長